南部杜氏南部杜氏は日本三大杜氏のひとつに数えられています。岩手の酒造りの技法は「南部流」と呼ばれ、藩制時代に近江商人により 伝えられた酒造りの技術を確立したものでした。 やがて多くの南部杜氏が全国に出向くことで、その存在は、広く知られるようになります。 長く雪に閉ざされる岩手の冬は、農家の人々にとって出稼ぎの季節。 農閑期の収入を得る手段として、私達の祖先は、酒造りの技術を習得し 「南部杜氏」として県外へと出稼ぎに出向いたのです。 しかし、単なる出稼ぎの手間仕事として、酒蔵の長である杜氏が務まるものではありません。 重要なのは南部杜氏たちがとても高度な酒造りの技術を備えていたこと。 そして、その技術を、稲作を中心とした岩手のくらしが育んできたことです。 南部杜氏たちは自らの手で酒の原料となる米を育て、そこで得た米への深い知識を 活かすことで質の高い酒造りを可能にしてきたのです。 (いわてグラフ・2005,1月号に掲載された記事を一部、そのまま引用させて頂きました) ジャンル別一覧
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